
父が28日午後逝去した。
79歳だった。
14年前に脳梗塞を患い自宅介護をしていたが、2年半前から老人介護施設に入所しており、今年になってやや具合が思わしくなかったのだが、日曜日に見舞いに行ったときには、もうしばらくは大丈夫だと思った。
しかし残念ながら、月曜日午前中に自宅から電話があり、急いで駆けつけた時には、すでに意識もなく、午後に早くに息を引き取った。
幸い母、姉ともども最後を看取ることが出来きたし、今日本当に近しい親族で、ささやかながら葬儀を営むことができたので、父も幸せだったのではないかと思う。

振り返ってみると、僕はあまり父親っこではなかった。
父との思い出で一番思い返されるのは、幼稚園か小学校低学年のころ、時々江古田の古本屋に連れて行ってもらって、アトムの漫画を買ってもらったこと、その帰りに疲れてしまっておんぶしてもらったこと。
中学以降は、常に父のようにはなるまいと、反面教師として見つめる対象だった気がする。
自分の顔を見つめては、父と似ていないところを探してきた。でも、結局、似ているところのほうが多くて、最近では、やはり父は父なんだなと思うようになっていた。
病気だといっても、こんな風にあっけなく、そして思いのほか突然逝ってしまうと、もっと前から、もう少し優しい言葉を父にかければよかったとか思ったりもする。
葬儀を営んでもらった真言宗のお坊さんの「生者必滅」のことば。
そのときには、息子には「良い父を亡くした」と思ってもらいたいなと、寂しい心で思った。

去年京都で出会った美味しいマカロンの店。
「P A T I S S E R I E K A N A E」
マカロンのお店ではないのだが、マカロンがおいしい店なのだ。
フランスで洋菓子を学んできた若き女性パシティエール小林かなえさんのお店。

季節ごとのマカロンがいろんな形で並んでいる。
京都ならではの抹茶、山椒とか竹炭、柚子、きなこなどというものもある。
もちろん、マカロン定番のフランボワーズとかキャラメルとか、そんなものもきちんとおいしい。

京都に出向くと、河原町のお店によって、宅配してもらう。
ちょっとばかりおやじが入るのがためらわれるような可愛い店なんだけどね。

今日が土用の丑の日だとは知らずに、先週からN君、T嬢、Yaiさんを誘って小網町の喜代川に行く計画を実行。
さすがに土用の丑の日だけあって、混んでいたが無事座れる。
今日は、N君とT嬢の異動を労う会。
なのに、N君は急な会議で参加不能。
久しぶりに喜代川。
高いけどうまい。
やわらかいほくほくのうなぎとごはん。
食べるのに一生懸命で何か忘れているとおもったら、山椒をかけるのを忘れた。
でも、そんなのなくても、十分うまかった。
店の外に出たら凄い行列。
これで元気元気!と思ったら、午後の眠かったこと・・・。

日曜日にmixiの仲間と京都散策しようと言うことになって、ランチをどこにしようか迷っていたのだが、メランジェの松宮さんが、祇園のOKUで美山荘(みやまそう)のおばんざいが食べられると教えてくれたので、予約して行ってみた。
美山荘は、京都の奥地、花背にある「摘菜料理」で有名な旅館。
立原清秋や白洲正子などにも愛されたそうな。
そんな有名どころのおばんざいが手軽にたべられるということで、わくわくどきどき。
花見小路の一本西側にある小さな通りの中ほどに、町屋の風情で建つOKU。
シンプルで使い勝手の良い食器などの雑貨も扱っている。

おばんざい数種とご飯、香の物、味噌汁。
これが定番。
ランチは予約がないと食べられないほどの人気。
もちろん、他にもCAFEメニューが用意されている。

おばんざいはどれも美味しくて、すっかり満足
休みの昼下がり、仲間ときままなランチをするにはもってこいのお店だとおもう。
OKU
住所:京都市東山区祇園町南側570-119
電話:075-531-4776
定休:木曜日
HP:http://www.oku-style.com/

京都の夜ならば、なんといってもこの時期夏野菜の堪能できる和食のお店がお勧め。
でもね、実は和食のお店だけではなく、もっと幅の広い仕事をしてくれるレストランがある。
それがここ、t.v.b.
正式な名称は、リストランテ ティ・ヴェリオ・ベーネ。
なんでも「あなたが大好きです」というような意味なんだとか。
京都で旬な料理を世に送り出し続けている「カンビアーノ京都」出身の若いシェフ山口氏が、和も勉強して、京野菜の繊細さを最大限に引き出す料理を作ってくれるお店なのだ。
石畳の花見小路からちょっと入った町屋の風情を残した外観のお店。
とにかく、出てくる料理、出てくる料理、味が良いのだ。
そして京野菜や京の旬な物があれこれと。
まずは写真がないけれど、ヤングコーンとそのひげを使った冷製スープ仕立て。
しゃきしゃきとしたヤングコーンのひげと、ヤングコーンをつぶして冷やしたもの。
うまいのだ、これが。
面白いスタートだった。
この黒いさらに盛られたものは、黒イチジクと若アユのコンフィ、そして黒トリュフ。
すべてをまとめて口に入れてくださいといわれ、工夫して口に入れると、イチジクの甘みと極上に焼き上げたアユの苦味、そしてトフリュフの香が口の中に蔓延する。
この一皿でまずはノックアウト。

奈良から雷雨とともに京都入りして、ご飯に行く。
京都なので和食という考え方もあるが、京都だからイタリアンというのも正しい考え方。
今回連れて行ってもらったのは、姉小路通り入ル三軒目南側の「IL LAMPO」というイタリアン。
石釜のピザが食べられる小さな店。
でも、いわゆるつまみ類が充実。
ふらりと立ち寄って、各種の料理を気軽に食べながらワインを楽しむにはもってこいの店。

本格的なイタリアンが楽しみたい場合は、二軒隣の「da Nino」へ足を運ぶといいらしい。
でも、今回は、すごく偉い方なのに、ぜんぜん気取らない素敵な元京大名誉教授の坂田先生やその教え子の留学生などとご一緒だったので、IL LAMPOの気軽さがとてもよかった。

気がつくと、どんどん時間が経ってしまって、気がつくと11時過ぎ。
ホテルにチェックインするのが翌日になってしまいそうな時間。
でも、本当に素敵な仲間とふらりと行くと良いお店。

奈良ホテルをチェックアウトした頃だいぶ雨が上がっていたので、まずはもう再び現地から外にでことは無いと言われる「国宝法隆寺金堂展」を駆け足で。朝一で突入したため、まだ人はそれほどでもなく、比較的余裕で回れた。
そんな仏像や天蓋などを見ていたら、本当の法隆寺を見たくなって、タクシーを飛ばして斑鳩へ。

伽藍の門をくぐると、そこには、昔見たことがあるような、でもはっきりとこんな感じだったかを覚えていない五重塔が金堂が眼に入った。
法隆寺。日本最古の木造建築物。千数百年の時を経て、佇む造形美。
ああ、奈良・京都はやはり大人の旅の目的地なのだと実感した。

何時間でも佇んでいたい法隆寺。
歴史の悲惨さに眼を向けずに、こうしてあたかも和辻哲郎のように、伽藍や仏像を目の当たりにすると、ああ、奈良もこんなに素敵な街だったのだと、そんな風に思えてくるのだから、一人の旅はやめられない。
そして足は唐招提寺へ。

奈良の名物は?と聞くと、「大仏」、「鹿」、もちろん「お寺」などという答えが返ってくるが、どうも食に関しては、あまり名物は無いみたい。
タクシーの運転手さんにお聞きすると、「うーん、奈良漬けなどという声もありますが、あれは比較的新しいものだし、お漬物だからねえ・・・」という答えが返ってきた。
食に関しては、あまりこれといった名物があるわけではなさそう。
でも、前から一度食べたかったのが「茶粥」。
去年出張できたときにも、茶粥定食食べにいったけど、奈良ホテルのものがお勧めと聞いていたので、もちろん朝ごはんは朝粥をオーダー。
あっさりとした味わいの茶粥は、なんともヘルシー。
少しばかり塩をぱらぱら。
これは本当にうれしい、そして日本に誇れる朝ごはんだ。


山猫軒の続き。
カメラ好きが集まると、カメラの話に花が咲く。
もちろん、昨日のメンバーは、もともとお茶関係で知り合った仲間ではあるのだが、皆さんあれこれと沢山ポケットを持っているので、京都の話、新感線の話、パンの話などなどあれこれカメラ話だけでなく話しに花が咲いたのは言うまでも無い。
ところで、そのカメラ談義だが、実はデジ一話よりも、コンデジ話に盛り上がった。
なにしろ、恵さんが持参したRICHOのGX200。こいつが優れものなのだ。
僕がNikon COOLPIX P5100を買うときに、すごく悩んだGX100の後継機種。
これは本当に良いカメラだった。
GRD2の不足分とGX100の悪かったところをあれこれと直して集大成したようなカメラ。
僕がP5100買うときにこれが出てたら迷うことはなかったのに・・・。
でも、カメラは日々進化するのでしかたがないか。

コンパクトで、あれこれとても便利な機能が付いている。
特に撮影モードそのままで設定の変更が出来るというのがすばらしい。
通常はメニューモードにして設定直してから、再度撮影モードにするという手間をすっかり解消しているのは、ユーザー本位だよねえ。
それに、この蛇腹キャップ。
まるで、このままロボットになりそう(笑)。
こんなところや、

こんなところをとっても綺麗に写る優れものだ。

一方、おさ姐さん持参のNikonのレンズ。60mm MACRO。
これもなかなかすばらしい。
とにかくAFの速さにほれた。
もちろんニコンのレンズだから、綺麗に取れないわけが無い。
SIGMA一辺倒だった僕も、こんだけ完成されているレンズには、ちょっと心が揺らぐ。
もちろん席に座って食事を取るのは60mmはつらいので、今の18-50mmMACROで十分なのだが、少し遠景の花とか茶葉を撮る時に、これならレンズの影に悩まされなくて済むのがいい。
エクステンションのお金が入ったら、単焦点のMACROか、50-150mm or 70-200mm のF2.8 を買ってしまいそうだ。

阿佐ヶ谷にあるラピュタ。
この奇妙な建物の中に、フレンチレストラン「山猫軒」がある。
Nikon デジ一を持っているもの同士、カメラ談義をしようとおさ姐さんと恵さんと一緒に、散歩とカメラと美味しいものの会?をここからスタート。

一階のガラス張りの部屋の前には小さな流れがあり、小さなイトトンボが一匹。
木陰では、まるで東京とは思えないような、静寂がある。

螺旋の階段を上っていくと、3階に山猫軒のエントランスがある。
そこから中をのぞくと、しあわせの情景があった。
おしいものを目の前に、みんな幸せそうな、そんな情景だ。

さらに螺旋階段で4階に登ると、そこが予約したテーブル。
明るい日差しが差し込むガラス張りの部屋の中。
一番奥のテーブルが僕たちのために用意されていた。

もう少し涼しい日なら、是非テラスで食事を食べてみたいものだと思った。
さて、メニューは・・・。

会社のオフィスがあまりにも暑くて、みんながあれこれ対策を講じてくれる。
先日は、F君が僕の後ろの空調のバルブをわざわざ開けてくれたし、今日は秘書のWさんが大型の扇風機を持ち込んでくれた。
おかげで少しはかいてきになったとおもってたら、Wさんが「だめですね、まだ。」。
まあ、仕方が無いさ。
なにしろ、地球温暖化対策で6%電力消費量削減なのだ。
率先して役員が犠牲にならんといけないわけで。
だからすっかりクールビズモード。
このままだと、カーテン締め切るぞ!(笑)。
今日は夜、スポーツクラブの解約。
本当は続けたい気持ちも有るのだが、さすがにテニスを週2にしてしまったので通えるわけもなく。
スポーツクラブは続かないなあ・・・。
そのあと、嫁と合流して夕食。
珍しくカプリチョーザ。
イタリア風海鮮サラダが美味しかった。
ドレッシングがゼリー状になっているのも面白い。
バジル風味のドレッシングは、なかなかの味。
パスタもガーリックトーストも、結構美味しかった。
カプリチョーザ侮れず(笑)。

仕事で品川にでたので、WIRED CAFEでランチ。
食べたのは、メキシカンタコライスプレート。
紅茶が付いて980円。
うーん、ちと高い。
もう少し量が多くてもいいのでは。
味は良かったというか、タコライスだからなあ。

でも、店内は満席。
人気のカフェなんだね。

今日から平日テニス開始。
スポーツクラブがどうしても続けられない僕は、土曜日のテニスだけではどうも運動不足。
そこで、大好きなテニスなら続けられるだろうと、最近だいぶ自由になった時間を考慮して、火曜日の7時半のクラスを追加した。
多摩センターのTOPで7時半からスタートということだから、オフィスは5時半には出ることになるのだが、まあ、他の役員は毎日5時半にはいないので、週一回ぐらい5時半アップは許容範囲と自分を納得させる。
もちろん急な会合などが入ると、お休みということはあるだろうが。
で、テニスの前に多摩センターのベーグル&ベーグルで食事。
クラブハウスサンドとアイスティー。
もうすこしもちもち感のあるベーグルだといいのだけれど。

さて、多摩TOPは、多摩センターから歩いて10分ぐらいのところにある。
有名な?!わんにゃんワールドというペットの王国の奥あたり。
車で行けば、ぜんぜん気にならないのだが、駅から歩くと、真夏は結構暑い。
まあ、その後テニスをするのだから、多少汗かいてもOKか・・・。
でも、帰りがねえ・・・。

全天候型、ドームでの室内倶楽部なので、雨が降ろうが雪が降ろうが、テニスが出来るのが嬉しい。
この倉庫のような建物の中に、三面半のカーペットコートがある。
ただね。ここでテニスをしていると、野外のテニスがへたくそになる。
なにせ、暑さ寒さは関係ないし、風もないのだから、悪条件下でテニスをするような野外では、対応できないということ・・・。
まあ、そんなに野外でやることはないので、いいのだけれどねえ。
ともかく、週2回の成果が出始めるのは何時のことやら。

昨日も朝からばたばたしていて、いくつかの打ち合わせを乗り越えたら、いつの間にかランチの時間を過ぎていた。
気分転換もかねてランチに出たのはいいのだが、あまり食べたいものもなく、久しぶりに茶一にでも行こうかなと思って人形町方面に向かっていると、菊水軒というラーメン屋のならびに新しいお店が出来ているのを発見。
最初は事務所?とか思ったのだが、ガラスの扉のところにKELLY DININGと書かれているので、ああ、ご飯やさんか思いふらりと入ってみた。
メニューは、パスタセットとかカレーセット、それからハンバーグなどがあるほか、スペシャルランチ(大げさ)と題して、ホタテの料理とか鶏肉の料理が並んでいる。どれも大体800円から1000円程度。

僕はチキンのスペシャルランチ(1000円)を選んでみた。
小さなサラダが出てくるのが、これはなかなかドレッシングが美味しかった。
さて、メインで出てきたのは俗な言い方をすると「チキンピカタ」(笑)。
でも、まあ、味はなかなか美味しかった。
でも、確実にホタテのスペシャルランチの方が見栄えもよかったなあとちょっと後悔・・・。

食後には、珈琲が付いている。
珈琲はもうちょっと頑張ってねという感じ。
そこそこの料理の後に、いまいちの珈琲というのはちょっとなえるなあ。
印象的だったのが、サービスの要領の悪さ。
ここまできたのなら、そのお皿持って帰れよ!と思うこと数度。
効率がわるいというか、気がつかないというか。
お客さんが帰っても、何時までも食べた食器そのまま放置だし。
自分たちで余計忙しくしてしまっているようなサービス。
若い男の子たちなので、仕方が無いのだろうか。
ああいうのを指摘してくれる人がいないと、改善はされないのだろうなあ。
そんな小姑のようなことを思ってしまうのは、僕が年食ったせいか・・・。

東京駅の近くのオフィスビルに用事があったので、昼近くに出かけた。
天気がよくて蒸し暑い昼下がり。
さすがに2駅分歩く期に離れなくて、地下鉄に乗り込んだ。
用事が終わって、ちょうどお昼。
日本橋口周辺だったので、ランチする場所もあまりなく、大丸を覗きに行った。
おお、ピエールエルメのマカロンが色鮮やかに並んでいる。
そのほかにも美味しそうなスイーツが沢山で、目がくらみそうになるものの、今はランチ!ということで、4階のカフェ Le Salon Cafe FLOに。
サンドイッチなどが中心なのだが、それではお腹にたまらないなあと思っていたら、ハッシュドビーフなるランチセットがあったので、こいつをチョイス。

ふむ。
なかなかおいしかったのだった。
ただ、たまねぎがシャキシャキしてた。
うーん、こういうのは、しっかりと煮込んでクタっとなっているんじゃないのか?>たまねぎ。
まあ、でも美味しかったのでよしとするか。
たまには東京駅の大丸とかに遠征しないと、美味しいものにはありつけない。
もちろん、その分余計なお金は出て行ってしまうのだけれども(笑)。

夕べ、「闘茶」という映画の試写会が赤坂の草月ホールであり、行ってきた。
草月ホールというのは初めてだったのだがなかなかモダンなホールで、いけばなっていうのは、芸術なんだなと、ちょっと思いなおしたり。
たまたま月曜日にスマスマでいけばなやってたけど、それぞれの感性というか、花との向き合い方って、とても違うのだから、草月門下の何万人もの人たちのいけばなも、それぞれ、千差万別なんだろうなと思う。その中で師範になるということはどんなことなんだろう。
そんなことを考えていたら、映画の中の「闘茶」の品評をする人の感性ってどんなだろうと思った。
「これが良い」と判断できる人の、あるいは判断する人の、基準とか、メジャーとかってなんだろうか。
そんなものを持った人ってどれだけいるんだろう。

華道とか茶道とかって、別に品評するものではないのだろうけど、芸術ってどこかで品評される対象だよなと。でも、自分が良いと思ったらそれでいいような気もするし。

映画自体の話については、別途tearecipe2にUP予定。
まあ、戸田ちゃんが可愛かった!ということで(笑)。