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美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。
本を読むときの視点
DSC_0331
Nikon D200, TAMRON 90mm F2.8 MACRO

結局去年の年末には
大した数の本を読めずに
終わってしまった

今年はまたまた
ミステリーを中心に
いろいろと読みたいと
思っているのだが
一体全体何を読んでいいのやら

本屋に行く時間があれば
もう少しぱらぱらと本をめくってみようかなどという
気持ちになるのだが

そういえば、年賀状に
昨年読んだ本で気に入ったのは
『これからの正義の話をしよう』と『告白』だったと
いつも大変お世話になっている
弁護士の先生が書いてくださった

『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』は
僕が書くまでもなくとても有名になった
マイケル・サンデルの哲学書

哲学書といっても
社会に生きるうえで
僕らが直面する
正解のない
でも決断をせまられる問題についての検討

さらっと斜め読みだけはしたが
要するに倫理哲学という感じか
今年も某大学の前期講義を受け持つので
学生に読ませても面白いかも

『告白』は松たか子主演の映画にもなった
秀作小説
証拠を立証することの難しさが
良く描けているとその弁護士先生は言う

一方、とても暗い気持ちになりましたという
コメントをつけている人もいて
ちょっと読むのがねえと思っている

普段は、ただ単にミステリーはミステリーと
素直にそのまま読んでしまっているのだが
小説を社会問題とか経済問題とか
そんな観点で紐解いてみるのも
もしかしたら、とても面白いのかもしれない
今年はちょっとそんな視点で
読書してみようか

で、今年一冊目は
『悪の教典(下)』である