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旅の記録、日常の記録、ふと気になったものたちなど、そんなものを切り取ってみた
しろいごはん
なんだかばたばたと忙しいので、週末のオフィスの移動に備えて、時間のあるうちに荷物の箱詰めを始めた。

結構な書類や本があるのだが、この一年目に触れなかったものはエイヤッと捨てることにした。

これらは僕が持ってなくてもいい。本や雑誌は経済研究所の図書館にあるし、ついでになんか身軽になりたいし(笑)。

そんなことをしてたら、ミステリーなんかの単行本が大量に出てきた。こんなにオフィスに持ち込んでたっけと、我ながら呆れてしまったのだが、そのなかに懐かしい本を発見した。

『海を呼びもどす』片岡義男。

ニューヨークに赴任する直前に購入してマンハッタンの部屋で読んだ本だ。なんだか懐かしくなって、今、読み返している。

実はこの本の半ばに、主人公が国際法の授業を受けている場面が出てくる。殆んどストーリーには関係ない挿話で、三十代の男性がもっとも好む食べ物が『炊きたての、熱い、白いごはん』であるのはなぜかということについて、教授と学生が討論する場面。

結論から言うと、彼らがそれを好きだというのは不遜だということになる。何故なら白いごはんは家庭で旦那の帰りを待つ付属的な主婦を象徴しているかららしい。

なかなか面白い展開でその討論は続くのだが、やはり時代背景がいまとは決定的に違うからなのだろう。

大学の経済学部に同学年で女性が三人ぐらいしかいなかった 僕の学生時代の頃を彷彿とさせる話だ。

議論の対象から十歳も年を食っているが、よく考えてみるとやはり僕が一番好きな食べ物は『炊きたての、熱い、白いごはん』であるようにおもう。

それがなにかを象徴しているのだとしたら、従属する嫁さんを象徴している訳ではなく、むしろほっとできる家庭を象徴しているのかもしれない。

でも、そういうのを抜きにして、やはり『炊きたての、熱い、白いごはん』はおいしいのだ。

そういえば、最近家以外で白いごはんを食べる機会が少ない。体に負担の少ない和の御飯の中心に、『炊きたての、熱い、白いごはん』があるのが、この年になると無性に嬉しくなる。

米がおいしいというのは、太古にDNAに刻み込まれたんではないかと思うほどだ。極上のそれさえあれば、他になにもいらないほど好きだ。日本人のやはり基本なんだろうなと思う。

たしかにパンも大好きだ。でもね、やはり主食は『炊きたての、熱い、白いごはん』なんだよなあ。

と、まあ、ごはん談義はそのくらいにして、片岡義男の小説に出てくる女性は何故こんなに素敵なんだろうということについて、今日は『熱い、炊きたての、白いごはん』をランチに食べながら、考えてみることにしよう(笑)。



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